下記の記事で私のスーツへの想いの丈を語りました。
その中でジャケット×シャツ×ネクタイの色・柄合わせに言及したのですが、文章が収まりきらなかったのと参考になる写真が欲しかった為に今回の記事へ引継ぎとなりました。
過去記事としてネイビージャケット編を掲載しています。 色合わせの原則など小難しい話はそちらに載っていますので、こちらは最低限の紹介だけとさせていただきます。
初めに
・ジャケットはネイビー無地・チャコールグレー無地・グレーグレンチェックの3パターンを撮影しました。
・シャツはホワイト無地・サックスブルー無地・ブルーブロックストライプの3パターンを撮影しました(ストライプは柄合わせ編のみ)。
・ネクタイは汎用性の高いと個人的に考えている9種を撮影しました。
・一晩でまとめて撮影したため、ノットやジャケット、シャツ襟に崩れが多く見受けられます。あくまで色・柄のイメージを掴む為の写真ですのでクオリティには目をつむって頂けると幸いです。
以上、同シリーズのテンプレートとさせて頂きます。
コーディネート例
ネイビータイ
(1)
(2)
#今日のVゾーン
— 一騎 (@aerodyne0739) 2019年3月13日
the地味なコーデbut落ち着く pic.twitter.com/rPDOX32zT0
まずは定番のグレージャケット×ネイビータイ×白・サックスシャツの組み合わせです。
ネイビーのタイはスーツスタイルにおいて「合わない色が無い」と言われる程の万能選手です。ジャケットも濃い色をチョイスしているので(1)(2)ともに落ち着きのある印象となっています。
(1)「2色(無・紺)1柄(無地)」
(2)「2色(灰・青系)1柄(無地)」
ブラウンタイ
(3)
(4)
#今日のVゾーン
— 一騎 (@aerodyne0739) 2019年3月19日
いつになくお上品に撮れて満足 pic.twitter.com/Jqp0UaQbQY
(4)はグレー×ブラウン×サックスの組み合わせなのですが、これは”アズーロ エ マローネ”となっています。グレージャケットが醸し出す落ち着きの中に遊び心と爽やかさをプラスしてくれます。
(3)「2色(無・茶)1柄(無地)」
(4)「3色(灰・茶・水)1柄(無地)」
レッドタイ
(5)はグレージャケットとホワイトシャツによるモノトーンに豪快にレッドタイを差し込んだものになっています。赤色は強いパワーやエネルギッシュなイメージを相手に強く与えることができます。その為、各国の首脳など社会的地位が高くリーダーシップを求められる立場の方は、この厳格さと力強さを併せ持つ(5)の組み合わせを多用しています。
(5)「2色(無・赤)1柄(無地)」
(6)「3色(灰・赤・水)1柄(無地)」
グレータイ
(7)
#今日のVゾーン
— 一騎 (@aerodyne0739) 2019年1月22日
モノトーンでクラシックに pic.twitter.com/lyb9gk2tPf
(8)
(7)はいわゆるモノトーンコーディネートと呼ばれるもので、ジャケットとタイの色味も近いのでとてもスタイリッシュな仕上がりになっています。もちろん仕事で着ていても問題ありませんが、オフの日にこんなジャケパンで出歩くのも素敵でしょう。
またグレー同士の色味や明るさを変えることによって全く違う印象にもなります。是非いろいろな組み合わせを試してみて、自分にピッタリなモノトーンを探してみてください。
(7)「1色(無)1柄(無地)」
(8)「2色(無・水)1柄(無地)」
グリーンタイ
ネイビージャケット編でも説明しましたが、グリーンは少し組み込みにくい色です。
ですので(9)のようなコーディネートはTPOを上手く利用してみましょう。
例えばレジメンタルストライプは所属を表すという説明をしましたが、同様に訪問先のコーポレートカラーやイベントのイメージカラーが緑の時などを狙って「折角の機会なので合わせてみました」等と言えば受け入れてもらえるでしょう。
また(10)のように4~6月の新緑の季節に、風景と合わせた清々しい緑色を取り込むことで風流を表現できます。
このようにVゾーンだけで完結させるのではなく、他の要素とリンクさせることで無理矢理こじつけて組み合わせるのも1つのテクニックです。
(9)「2色(無・緑)1柄(無地)」
(10)「3色(灰・緑・水)1柄(無地)」
ネイビードットタイ
柄入りタイとして一番使い勝手が良いのがこのネイビー×ドットのタイです。
(1)(2)でご覧頂いたようにグレーとネイビーは組み合わせやすい色なので、ドットのタイでも綺麗に合わせることが出来ます。特に(1)はドット模様とシャツが共に白色なので納まりも良くなっています。
(11) 「2色(無・紺)2柄(無地・小紋)」
(12) 「2色(無・青系)2柄(無地・小紋)」
ネイビー小紋柄タイ
こちらはネイビージャケット編でも登場しました、ネイビーベースに水色の猫柄が入った小紋タイです。残念ながら白シャツと合わせた写真を紛失してしまいましたのでサックスブルーシャツとの合わせ写真のみとなります。
(14)は(9)と同様に、ドットがシャツの色を拾っているので綺麗に収まっています。ジャケットのグレーが全体のトーンを下げてくれる為、多少遊びの入ったネクタイでも派手になりすぎず綺麗にまとめてくれます。
(13)「2色(無・青系)2柄(無地・小紋)」
(14)「2色(灰・青系)2柄(無地・小紋)」
ネイビーレジメンタルストライプタイ
(11)(12)と同じく、今回のタイもネイビーをベースにしているのでグレージャケットとのバランスは悪くありません。(15)はストライプのラインである白がシャツと同色なので納まりが良く、(16)も青系でまとまっているので綺麗に収まっています。
(15)「2色(無・紺)2柄(無地・ストライプ)」
(16)「2色(灰・青系)2柄(無地・ストライプ)」
ブラックウォッチタイ
私の中でブラックウォッチは完全にカジュアルタイの位置づけなので、使い方としてはグリーンタイと同じようにTPO等に絡めて使うと良いでしょう。
ちなみにこの組合せはどちらも3色2柄となり、スーツスタイルの原則としてはこれがキャパシティギリギリの組み合わせとなります。例えばジャケットやシャツの色を変えたり、柄物にしたりすると一気に派手な印象が強くなります。
もしもう少し遊びたくなったらシャツを青・緑系にするか、柄をチェック系(タイとは大きさが異なるもの)にすると統一感が出てきます。また色に関しては色相環を活用して相性の良い色を選ぶのも良いでしょう。
(17)「3色(無・紺・緑)2柄(無地・チェック)」
(18)「3色(無・紺・緑)2柄(無地・チェック)」
終わりに
ここまでグレージャケット×シャツ2種×タイ9種の計18(17)パターンを紹介しました。皆様のお気に留まる組合せはあったでしょうか。
上記では紹介しませんでしたが同じ色でも彩度を変えることによって印象も大きく変わりますので、店舗等で実際に合わせて違いを比べてみるのも楽しいです。
最後にネイビー編の繰り返しとなりますが。
私は基本的にスーツは無地や地味な柄の物を選ぶようにしています。
世間には派手なジャケットやトラウザースが溢れていますが、全身の表面積における割合がとても大きい為、あまりに派手な柄を選んでしまうと取り返しの付かない事になる恐れがあります。
一方でシャツやタイであれば多少派手な物を選んでも露出面積が少なく、他を無地で組み合わせることによって派手になり過ぎるのを抑えることもできます。
またよっぽどのことが無い限りシャツやタイの方が価格も安いので、万が一失敗したとしても損失が小さく済みます。
このことから私はスーツは控えめを中心に、遊びを入れたい時はシャツ・タイを変える。というのをモットーにスーツライフを過ごしています。
次回はグレンチェックのジャケットで同様に18パターンを紹介していきます。
それでは次回も、なにとぞよしなに。
【宣伝】私が撮影で使ったネイビードットタイはこちらの商品です。50オンスの肉厚な生地に綺麗なプリント、織柄ペイズリーの裏地を使用した上品なタイです。是非ともワードローブに加えて頂きたい一本です。