私と私が好きなもの

This is for you

私がブログを始めたきっかけは 玖足手帖 さんでした

今週のお題

「わたしの選ぶはてなブログ大賞」

 

 私がブログで記事を書き始めたのは今年の11月からですが、当然ながら読むのは今に始まった事ではありません。

 しかし私にとってブログとはあくまで”読む”ものであって、自ら”書く”ものだという認識はありませんでした。

そんな私にブログを始めようと強く感じさせてくれたのが「玖足手帖(くたりてちょう)」というブログです。

 

 

玖足手帖 とは

 私はアニメを観るのが好きなのですが、特に好きなのが『機動戦士ガンダム』で有名な””富野由悠季”監督の作品群です。

 富野監督の作品の特徴として、作品全体に監督自身の強いメッセージが込められているという事が挙げられます。富野氏が監督する作品は異星人の襲来や戦争を背景としてメカが戦いあう、いわゆる”ロボット物”が多いのですが、その中には「戦争の悲惨さ」や「人と人とが分かりあうこと」など深いメッセージが散りばめられています。

 

 しかし一方で独特な言葉選び・言い回し(富野節)や、リアルさを追求した故に一見しただけでは理解し難い演出・構成などによって、その作品や場面に込められた真意が掴みづらいという弊害もあります。

 その為、(特に鬱病から復帰した直後の作品である『ブレンパワード』等)一部の作品は「電波すぎて観ていられない」と言われてしまいます。

 

 そんな初心者にはハードルが高く感じられてしまう作品の数々へズパッと切り込み、快刀乱麻簡潔明瞭に解説してくれるのが、グダちんさんが運営する玖足手帖です。

 

ブレンパワードの各話感想

 特に私が痺れたのは、先程も挙げた『ブレンパワード』の感想・考察記事です。

 

nuryouguda.hatenablog.com

 

 私がブレンパワードに手を出したのは大学生の夏休み。ちょうどバンダイチャンネルで目に付いたのと以前から噂だけは聞いていたので、肝試し怖いもの見たさで挑戦してみました。

 当時世間では”3話切り”という言葉が飛び交っており、私もそれに倣って3話まで視聴しました。が、

 

さっぱりわからん

 

 いやね、もちろん、なにが起きてるのかっていう事象だけを追うことはできるんですよ。1話で物語が始まって、2話でヒーローとヒロインがイエスして、3話ではロボットが活躍して街の人を守る。

 ただそこに付随する専門用語やセリフ、各人物の行動原理がイマイチ掴めない。物語には背景があり、思考があり、感情があり、行動があり、結果がある。その内の前半部分が呑み込めないので後半も消化不良になってしまう。

 

 私「正直、このまま観続けて満足できるのだろうか・・・」

 そんな不安が頭の中を駆け巡りました。

「違う! お前がこんな事で満足できるはずがない!」

 私の頭の中の黄金カニ頭がそう囁くのよ、な訳で手っ取り早く「ブレンパワード 感想 考察」で検索をかけて辿りついたのが上記リンク記事でした。

 

 ご覧頂ければ一目瞭然なのですが、1話の解説からそりゃあもうどエライ量の文章が押し寄せてきます。それでも何の前知識も無くブレンパワードを観はじめるよりは「マシだ、だいぶだいぶマシだ」なんですけどね・・・。

 こうして補足を得た私は豆鬼にビームジャベリンの勢いでなんとか全26話を完走することができました。そしてこれ以降、富野作品鑑賞時に躓いた時はすぐにこのブログを覗くようになりました。

 

玖足手帖を中心とした拡がり

 そんな管理人のグダちんさんがTwitterをやっていると知ったのはつい最近の事でした。

twitter.com

 最近は特にSSSS.GRIDMAN(とってもおもしろい)の考察に力が入っているのですが、最新話放送直後は怒涛の勢いで様々な方の考察リツイートが流れてきます。

 そしてグダちんさんはこれらのツイートへの共感や反論を通じて交流を深めています。誰かが作品について考察し、別の誰かがそれを受けてさらに理解を深める。そんなやり取りのスパイラルによって作品理解と没頭の輪がどんどんと拡がっていく。その中心や近くにはいつもグダちんさんがいる。

 

 そんな様子が私には心底羨ましく見えたのです。

 

だから私はブログを始める

 これまで私はアニメも漫画も、自分独りで、自分の脳が理解できる範囲の中でだけ楽しんできました。

 もちろんそれも正しいし、本来娯楽とはそのような物だとも思っているのですが、それでも時には他の人と好きなものについて思う存分に語り合いたい。

 このような想いが日に日に強くなり、悶々として自信を苦しめるような事もありました。

 

 だから私は、思い切ってブログを始めました。きっと何者にもなれない私が、それでもとちっぽけな自己表現をする為に。

 そしてそれは、他の誰でもないあなたと繋がりたいからです。こんな僻地のブログをわざわざ読んでくれたあなたの為に、少しずつ記事を増やしていきます。

 

 このブログと共に始めたTwitterにもフォロワーさんがついてくれています。その中には記事を読んでくれたり、いいねをくれたり、DMで相談に乗ってくださる方がいます。

 今まで「寂しがる殻」に籠っていただけの私には考えられないような”繋がり”が少しずつ生まれています。

 そして、そんな繋がりのきっかけを作ってくれたのが 玖足手帖 さんなのです。

 

終わりに

 そんな私の個人的な想いはさて置いて、玖足手帖さんの記事はとても読み応えがあります。富野監督作品だけでなく他のアニメや、アニメ以外の事もたくさん投稿なさっています。

 この記事を最後まで読んでくださるような酔狂なあなた、是非もう一歩足を踏み出して玖足手帖さんを覗いてみてください。少し扉を開くだけです。

 どうか私の記した拙い文章がグダちんさんの輪を拡げる手助けとなりますように、万感の思いを込めて。

 

それでは次回も、なにとぞよしなに。