私と私が好きなもの

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私のヴィンテージハンティングジャケット

 こちらの記事を読んだので私の私物を紹介します。

www.1978.tokyo

 

 最近は専ら漫画の紹介とVゾーンの写真まとめで、しかもネクタイの具体的な紹介ってしてこなかったんですよね。というわけで、たまには私物のスペック紹介をしてみようかと考えた次第です。

 

 とはいえこちらのジャケットは古着で購入したものを仕立て直したという経緯がありますので、どの程度参考になるかはわかりませんが。

 

 とりあえず、いってみましょー! 

 

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私のヴィンテージハンティングジャケット

購入編

古着屋「council」へ行きました

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 私の購入品リストを辿ると、このジャケットを購入したのは2018年4月。ちょうど1年前ですね。

 (ある程度値段のするものはこのようにリスト化しています。)

www.aerodyne0739.net

 

 出張で名古屋に行ったのですが17時に現地解散となり暇を持て余していた私は大須商店街へ向かいました。とはいえ全く土地勘が無いので、オススメの古着屋を検索検索ゥ!

 

 そして辿り着いたのが「council」という個人経営の古着屋さん。

 ここがまた、そりゃあもう、見つけるのが大変でした。なんせ当時のgoogleMAPにも載ってないし、現地に着いてもそれらしい看板が出てないし。恐る恐る入ってみて「やった、この店で合ってた」と安堵する始末。

 

 外装は白ペンキ一色で塗られており、第一印象は雑踏の中に突如として現れたマリンショップでした。そして一歩店内へ足を踏み入れると、そこに広がるのはヨーロッパヴィンテージの山!

 壁一面に並ぶのは店主がヨーロッパから直接買い付けてきたというリアルヴィンテージクロスの数々。その殆どは状態が非常に良く、「これはヴィンテージライクの新品なのでは?」と見紛うものもありました。

(サイズが合わなかったけど、紫・黄ストライプのスクールジャケットが良かった。)

 

 とはいえ今回は購入したジャケットの紹介なので店舗の紹介はここまで。気になる方がいらっしゃいましたらこちらをご覧ください。

http://stylecouncil052.blog.fc2.com/

愛知県名古屋市中区大須3-37-8

 

ヴィンテージジャケット接写

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 迷いに迷って2着のジャケットを購入しました。1着はベージュ色コットンのジャケットで、こちらも良い品なのでいずれ機会があれば紹介したいと思います。

 で、2着目が写真のハンティングジャケット。

 

スペックは

・1960年代フランス製のビスポークジャケット(織り・縫製タグが無い事から推測)

・太、固のコットンピケ生地を使い、裏地は一切なし

・両胸、脇腹に計4つの蓋付きパッチポケット

・それぞれ意匠が異なる動物柄ボタン

その他は写真の通りです。

 

 4つボタンが高い位置まで縫い付けられているためVゾーンがかなり狭く、また身頃もぴったり重なるスクエアカットになっています。この事から実用性重視で防寒・防汚を強く意識した作りになっていると言えます。

 

 そもそもハンティングジャケットとは文字通り狩猟の際に着用するゲーム(遊戯)ジャケットの事を指します。泥汚れや枝との擦れ、山の冷え込み等、一般的なラウンジスーツよりも過酷な状況での使用を想定しており、分厚い生地と堅牢な作りが特徴です。

 ちなみに、今ではレインコートとして広く普及しているトレンチコートも本来は戦場で兵隊が着用する為の物でした。そのため生地は丈夫で動きやすく、数々のデザインが施されています(ストラップやDカン、肩当て布などはその名残)。

 

 そんなわけでこのジャケットはハンティング用、しかもかなり実用向けに仕立てられたものなのですが、なぜか綺麗な状態で出回っていました。わざわざ仕立てた遊び用のジャケットとあれば使い込んでいてもおかしくないものですが、生地にもボタンにも目立ったダメージは見受けられません。

 

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 色は深いオリーブグリーンです。いかにもアウトドア!といった色合い。

 

着用編

仕立直し

 店先でジャケットに惚れ込んだ私は意気揚々と長野へ帰りました。しかし一つ問題が。

 というのも前項冒頭の写真の通り、かなりジャケットが大きいのです。特に肩回りと腹回り。

 

 まぁアウトドア向けだし、もともと他の人に合わせて作られてるし、いざとなれば厚手ニット着込めばいいし……。

 と自分を説得しましたが、一向に身体に馴染む気配が見えなかったので行きつけのテーラーに相談しました。

 

 テーラーさんは気前よく引き受けてくれましたが、ジャケットを分解して驚いたそうです。まず時代的なものもあり、生地の裁断やダーツの入れ方がイマドキの物とは全く違う事。次に縫い糸の色が経年変化しており、新品の糸ではオリジナルの雰囲気が出せない事。

 

 最終的には解いた糸をそのまま再利用して、物理的に可能なギリギリのラインまで詰めてもらうという事になりました。納品後は開口一番「もうこんな事はやりたくない」と仰っていました。その節は大変ご迷惑をおかけしました、そしてありがとうございました。 

 

 とはいえさすがはプロの技、見事に私の身体に沿ったラインを作り上げてくださいました。 

 

着用写真 

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青空とホームセンターを背景にパシャリ。オリーブグリーンジャケットとブラウンニットタイでアースカラーを打ち出しつつ、相性の良いブルーのブロックストライプシャツで〆。アウトドア寄りの活動的な雰囲気を強く打ち出しつつ、清潔感の残るスタイリングになったかな、と思います。

 

先程挙げたようにトレンチコートは全体的に飾りが付いていますが、こちらは比較的スッキリとまとまっています。そのためこのようなバランスの良い使い方ができるのかなと思います。

 

 

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 こちらは先日のライブ出演直前の写真。オリーブグリーンジャケットにタッターソールチェックシャツ、起毛ウールタイを組み合わせ。ネクタイは紺と緑が混ざり合ったような(ターコイズに近い?)色合いで、シャツの青・赤と相まって街っぽいコーディネートになっていると思うのは私だけでしょうか?

 そこにアウトドア感バリバリなハンティングジャケットを投入、ネクタイの色味と素材感がジャケットとシャツのつなぎ役になってくれていると信じて。

 

 なんか言葉にすると自身が無くなってきますが……。とにかく、都会風味と田舎風味を混在させた仕上がりにしたかったわけです。伝わるでしょうか? 

 

終わりに 

 というわけで、今回は私のお気に入りのジャケットを紹介しました。

 

 このジャケットはいいですよ~、特に動物柄のボタンがキュートでベネ。下にカーゴパンツとブーツを合わせて山登りしてもいいし、ニッカボッカーズとホーズを合わせてゴルフしても良い。

 

 普段はどうにもスーツを汚したくなくて動きが縮こまりがちですが、このジャケットはガシガシ使えるという点でも重宝しています。キレイ目カジュアルと呼ぶにはいささか無骨ですが、一着くらい持っていると便利かもしれません。 

 

それでは次回も、なにとぞよしなに