私が好きなアイテムのひとつに傘があります。今の所、所持しているのは4本です。
色は黒・ベージュ・紺・オリーブの無地で、コーディネートに合わせながらローテーションして使っています。
しかし傘を裸のままにしておくと不便な事が2点あります。そこで、これから傘袋をつくりたいと思います。
傘袋が欲しいと感じたきっかけ
私が本格的な洋傘を使うようになったのは2年程前のことです。
いま住んでいる長野県は梅雨や積雪に加え、一年を通してそれなりの降水量があります。その上、平日の通勤は電車と徒歩がメインの為、月に数回程度にはコンスタントに傘の出番があります。
これまではビニール傘ばかり使っていたため傘について気に掛けることはなかったのですが、相応の値段のする本格傘を使うようになってから傘袋が欲しいと思うことが多々ありました。
表面が擦れる
ビニール傘は安価かつ白や透明な為、擦れ傷を気にすることはなかなかありませんでした。
しかし色付きで丈夫なポリエステル生地の傘を使ってみると、その擦れ傷の多さに驚きます。思い当たる場面としては
・駅や街中で他の人とすれ違う際に/傘の開閉問わず
・夜間の見通しが悪い際に/車を避けようとして街路樹や標識などに
・店舗等の傘立てに差し込む際に
などが挙げられます。
これらの擦り傷が積み重なると破ける恐れがある上、外観上も良くありません。
コーディネートに合わない時がある
冒頭に挙げた通り、私が現在所持している4本はいずれも組合せしやすい色味ではあります。とはいえ、やはりどうしても色合わせが気になってしまう場面があります。
また傘もスーツや革靴と同様である程度のローテーションを組んで使わなければいけません。その為、雨の日が続くと色合わせの悪い傘を使わなければいけない日もでてきます。
とはいえ、その為に同色の傘を何本も買っている余裕はありません。
こうして私は傘袋をつくる
上記の経験から、私は傘袋を作ることを思い立ちました。
傘袋があれば、閉じている時に人ごみに入ったり不注意があったとしても擦り傷がつくことはありません。
また材料と根気と時間があればいろいろなバリエーションの傘袋を作ることができます。自作もロハというわけにはいきませんが、傘自体をつくったり買い増したりするよりは安くつきます。
と、このように「傘袋を作りたいなぁ・・・」という思いこそあれど、実際に行動を起こすまでに1年程の時間が空いてしまいました。
しかしつい最近、ひょんなことからミシンを譲り受けることがありました。"おお!こいつは重畳!"と思い、長らく温めていた計画を始動することと相成りました。
で、これがその譲り受けたミシンなのですが、
「なんじゃこりゃぁ」
最近は全然使っていないミシンがあるよ、との事だったのでてっきり家庭科で使ったような白プラスチックの丸みを帯びたミシンが出てくると思っていたのですが。
こちら、本体は鉄製で黒塗りに金色の装飾。見た目的にも実際の質量的にも、とても重厚感があります。
右手にはハンドルがあり、その内側には足踏みペダルと連結されていたであろう歯車が配置されています。現在その歯車にはシリコン製ベルトが掛かっており、奥側(裏側?)の電動モータと繋がっています。そしてこのモータには電源アダプタが刺さっており、手元のコントローラ(停止/低速/中速/高速)で操作するという仕様です。
(ちなみに、いきつけのテーラーでも足踏みミシンが現役稼働しているそうなのですが、革ベルトをステープラで留めただけという渋い仕様だそうです。一度、工房見学してみたい。)
せっかくだから、俺はこのミシンを使うぜ!
このようなやや珍しい品物ですが、動作は非常に快適です。また個人的にアンティークをさらに改造した一品って、こう、男の子の本能がぐしぐしと刺激されます・・・。
そんなわけで、このちょっと不思議な相棒と一緒に、十数年ぶりのお裁縫に挑戦してみます。
現在、鋭意製作中です
当然ながら取扱説明書などなくミシン縫いの基本的な知識もない私は、早速上糸掛けからつまづきました。
そこで使い方をご教授願ったのはインターネット動画資料館ことYoutubeです。
「アンティークミシン 使い方」で検索すると色々と出てきますので、同型と思しきサムネイルを辿り動画をチェック。こうして無事に上糸の掛け方(とついでに下糸掛け・ボビン巻き)という最初の壁を超えることができました。
(参考にさせていただいた動画を貼ろうと思ったのですが、機能不全で引用貼付できませんでした。とても助かりました、ありがとうございます。)
そんなこんなで生地・糸・手縫い針・鋏も一通り揃えましたので、ぼちぼちと作りはじめました。完成したらまたブログにアップしようと思います。
終わりに
ふとしたきっかけから、長らくの思い煩いに飛び込むことができました。聞きかじりの素人知識のみでゆっくりと進めていますが、今の所とても楽しくやっています。
これまではモノもコトも消費するばかりだったので、自分で作るという行為自体がとても楽しいです。もし今、なにかやりたい事があるのならば。最初から完璧になんてできませんが、そろそろーっと一歩踏み出してみてみましょう。
それでは次回も、なにとぞよしなに